アペプ (Apep) は、エジプト神話における悪の化身。古代エジプト語での名は他に、アーペプ(アアペプ、Aapep)、アペピ (Apepi) 、アピペ (Apipe) 、アポペ (Apope) などが挙げられる。古代エジプト語のヒエログリフは母音を明確に記述しないため、本来の発音ははっきりしない。古典ギリシア語転記であるアポピス (’Αποφις, Apophis) でもよく知られる。
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アポピスは闇と混沌を象徴し、その姿は主に大蛇として描かれる。太陽の運行を邪魔するのでラーの最大の敵とされる。アポピスは世界が誕生する前の、ヌンに象徴される原始の水から生まれた。もとは太陽神としての役割を担っていたが、それをラーに奪われたため彼を非常に憎み、敵対するようになった。
時代がくだるとその邪悪さのためにセトと同一視されたが、セトはアペプの天敵でもある。
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